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我が家の猫 「アーちゃん」のお話

2007 年 4 月 17 日

名前は「アーちゃん」オス猫なんですが、愛子内親王殿下の名前から付けたそうです。
実質適な本名は「愛子」です。どう考えても女性の名前です。

そんな「アーちゃん」ですが、彼が我が家にやってきたのは、去年の11月、寒い日曜日の朝でした。

母に「客間に猫が座っているから動かして」と起こされました。
「自分で動かせばいいのに・・・・・・」と思いながら、客間にいくと、座布団を5,6枚重ねている上に子猫が座っています。
近づいて見るとなんだか様子が変です。
腰から下の皮膚がありません。肉が露出して、真っ赤なのです。
かぼそく「ミャー」と鳴いています。

「お客さん用の座布団の上に座っているので違う座布団に移動させて欲しい」と頼まれました。
どうりで、動かしてくれと呼ばれたはずです。
この状態の猫を持ち上げるのが気持ち悪く、気持ちが引くのは当然です。

持ち上げた瞬間、ウジ虫が3匹ポロポロ落ちてきました。
「こんな状態で、よく生きてるよな?」と思いました。
この状態で生きることは到底出来ないだろうと思ったのですが、助けてくれと言わんばかりの鳴き声を聞いた後では、捨てて見放すことは出来ません。
とりあえず、牛乳をあげてみると、よほどお腹がすいているのかゴクゴクのみます。
食欲があるのが不思議でした。

本当にもうダメなのか?の判断を聞きに動物病院に連れて行くこととしました。
日曜日なので空いている病院が少なく、昔、レトリバーを飼っていた時に看てもらっていた病院が午後の早い時間まで診療していたので連れて行きました。

私の車の助手席に弟がダンボールに入った子猫を持ち、私が運転して30分ほどかけて病院に到着しました。
15分ほど待ち、診療が始まります。
診療の結果、
「病気や外傷で肉が露出する結果になったのではなく、栄養失調から皮膚が脱落してしまった」
とのことでした、
元気になるのか?もうダメなのか?に対しては
「栄養さえとればまた元気になるでしょう」
なんだかこの状態を見てると元気になるというのが信じられませんでしたが、
元気になるなら、看病することにしました。
もし、この時点でもうダメなら安楽死させてもらおうと思っていました。
このまま生きさせるのはあまりに過酷な状態でしたから。
帰りに露出した肉の消毒方法を教わり、消毒水と試供品のエサをもらって病院を後にしました。

帰りもまた、助手席に弟がダンボールを持ち、私が運転して30分ほどかけて家路につきました。
その途中、信号などで止まると子猫が私にかぼそく鳴くのです。
「もう大丈夫だからな。安心しろよ。」
と子猫に言いうと、
それに答えるようにまた、子猫が私にかぼそく鳴くのです。
どんどん、情が移ってきます。
栄養失調でこんな状態に2,3日で至るはずがありません。
結構、長い月日を経て現状があるのでしょう。
子猫がその間、抱いていた感情を考えるとかわいそうを通り越し、悲しくなってきます。

家に帰り、経緯を家人に伝えました。
その結果、
こういう状態の猫を一匹飼うということは、大変なことです。
そして、どこの家庭でもきっとそうでしょうが、一番負担がかかるのが母です。
しかし、「元気になるならどうにかしてあげよう」ということで面倒を見ることになりました。

試供品のエサをあげたのですが、牛乳をあげたときと同じくカリカリ食べています。
本当に食欲は十分あり、食べる体力もまだ残っているようで一安心しました。
食欲がない、食べる元気がない状態だと、すごく大変です。
これなら、栄養をとらせる点で問題なさそうです。

この時点での疑問点として、
人を恐れていない。
カリカリ(固形の堅いキャットフード)を抵抗なく食べる。食べ物として認識している。
どこかで飼われていた飼い猫なのかな?と思いました。

次の日、ダンボールを出てキョロキョロしてなにかを探しているようです。
見ていると、部屋の隅にいって申し訳なさそうにウンコをしています。
猫のトイレを購入してダンボールの近くに置いたのですが、教えられるでもなくそこにいって用を足してくれます。
やはり、どこかで飼われていた猫なのでしょう。

子猫は用を足すときもそうですが、ご飯を食べるときもなにをしてても申し訳なさそうにします。
まるで、私たちに負担をかけ、捨てられるのを恐れているかのようです。
常に見放されることへの恐怖を抱えていたのでしょう。

今では、外でケンカをして怪我をして帰ってくるまで元気になりました。
皮膚が脱落していた場所はすっかり皮膚が形成されましたが、
さすがに毛は、うぶ毛がちょろちょろっとしか生えてきていません。
その為、歩いている姿を後ろからみると、滑稽です。
捨てられる恐怖はだんだんとうすらいできているようです。
すっかり、家人達は情が移り外に遊びに出て、2.3日帰ってこないと寂しくなってしまいます。

実は、子猫が客間に入りこんでいたとき家中、開いている窓、ドアはなかったのです。
どこからはいってきたのかいまでも分かりません。
入ってきたとすると、誰かが家にはいり置いていったとしか考えられないのです。
そうでないとすると・・・・・・
と考えると今でも不思議なんですよね。
この子猫とは、なにか縁を感じないではいられないので余計にかわいく思えてしまいます。

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