なぜ、痛いと感じるのか?痛み止めで痛みが消えるのか?
photo by Ali K.
プロスタグランジン 生成
プロスタグランジン 役目
サリチル酸系
プロピオン酸系
ジクロフェナク、酢酸系
オキシカム系
ピリン系
非ピリン系
ピリン系
現在、私は虫歯のため、歯が痛くて痛くて、たまりません。
なぜ、怪我などで損傷した部位が痛んだり、生理痛が起こったりするのでしょうか?
なぜ、ボルタレン、ロキソニンなどの痛み止めが、痛みに効き、有効となるのでしょうか?
痛みの元、及びメカニズム
痛みについて、約80年前から、徐々に解明されてきたようです。
痛みを発生させるのは、プロスタグランジン(prostaglandin, PG) (プロスタグランジンの種類は20数種類にもなります。)という生理活性物質が痛みを発生させます。
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不飽和脂肪酸の一つ、アラキドン酸(Arachidonic acid)という、脳に特に多く含まれる細胞膜中のリン脂質があります。
アラキドン酸は細胞間のシグナル伝達などを担っています。
この、アラキドン酸がプロスタグランジンを生成します。
猫などは、自分では十分な量のアラキドン酸を生成できず、他の動物の補食により摂取する必要があります。この為、猫は痛みに強いと言われるのでしょうか?人間とは、痛みの伝わる量が違うのでしょう。
植物は、アラキドン酸を全く生産する機能がなく、やはり、植物は痛みを感じないのでしょうか?
それとも、プロスタグランジンとは、違う物質によって痛みがもたらされているのかもしれませんね。
- 炎症・痛み・腫れの伝達
- 血圧・心機能・胃腸機能と消化酵素の分泌調整
- 分娩誘発などの生殖機能の制御機能
- 流動調節血液凝固と血小板凝集
- アレルギー反応
- 神経伝達
- 各種ホルモンの産生
しかし、プロスタグランジンって、多岐に渡って動物の生理機能を調節している、大変、重要で大事なもののようです。
抗炎症薬(痛み止め)
痛みの抑制方法
プロスタグランジンの生成をいかに抑えるか、これが鍵となります。
プロスタグランジンの生成を抑えることにより、痛みを抑制し、脳への痛みの伝達を阻害します。
抑制方法
アラキドン酸がプロスタグランジンに代謝する際に関与する、シクロオキシゲナーゼ(COX、酵素)を阻害しプロスタグランジンが合成されるのを抑制する。
同様の作用が、胃の上皮でもおこるため、常用しすぎたりすると、胃酸により、胃炎を起こすことがあります。
抗炎症薬(痛み止め)の種類
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不可逆的な血小板抑制作用など
- アスピリン
- エテンザミド
- ジフルニサル
消化管への副作用あり
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白血球抑制作用
- ロピオン
- ロキソニン
- ジフルニサル
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妊婦には用いることができない場合が多い。
- ボルタレン
- インドメタシン
また消化管潰瘍以外に肝炎や黄疸が生じることもある。
インドメタシンは胎児において動脈管閉鎖を促進させる
- フェルデン
- フルカム
- ロルカム
- モービック
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解熱鎮痛作用はあるが消炎作用はない。
- スルピリン
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解熱鎮痛作用はあるが消炎作用はない。
- アセトアミノフェン
- ピリナジン
- カロナール
- アンヒバ座薬
- バファリン
解熱鎮痛作用はあるが消炎作用はない。
- スルピリン
抗炎症薬(痛み止め)の服用上の注意点
- 消化管潰瘍の副作用
- 喘息患者に合併するアスピリン喘息
- 各種アレルギー反応
- 腎障害
- 妊婦への投与は製剤を選べば回避可能と言われているが用いない方が無難とされる
しかし、身体が痛むというのは、良くできた、メカニズムだとは思うのですが、痛すぎると苦しいですよね。
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