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双子の種類、出生数に対する割合

2007 年 4 月 29 日

双子の種類、生まれる数に対する割合
不妊治療などで出産した場合、双子がよく生まれると聞きますが実際どうなのでしょう?
双子は母体が受胎した時の受精卵の数により『一卵性双生児』、『二卵性双生児』に大別されています。
これらはどういう過程で出来るのでしょう?
不妊治療によって双子が出生する確立はどれくらいなのか?
自然懐妊で双子が生まれる割合とはどれくらい違うのでしょう?

一卵性双生児:
一つの受精卵(卵子)が分裂(多胚化)して生まれる
遺伝やホルモン分泌量などの外的要因に影響をほとんど受けないため、偶然の産物
約1000組に4組、0.4%の確率で誕生しますが、人種による差異はない
基本的に全く同じ遺伝情報を持っている。(クローンといえる)
性別や血液型等も基本的に同じ
顔型、体型などもよく似る
DNAは獲得形質(後天的な形質)に直接影響を与えるわけではない
指紋も遺伝以外の要因によって作られる部分がある為、よく似た指紋にはなるが一致することはない。
一卵性双生児を生体認証によって識別することもほとんどの場合可能。
DNA認証ではDNAは同じ為に個人認証することができない。
一卵性双生児が産まれる原因は、いまだ解明されていない。
男性側の遺伝的影響が存在する可能性を指摘する仮説もある。

二卵性双生児:
何らかの原因によって二つの卵子が排出(多排卵)され、それぞれ別の精子と受精して生まれる
多排卵はそれぞれ違う卵子の為、遺伝情報は各自で異なる
性別、血液型が異なる場合もある。性別が異なる場合は異性双生児という。
身体的特徴などは兄弟程度に似る
妊婦自身、母方家族の二卵性双生児出産既往と相関がある
高ゴナドトロピン血症との関連が示唆されている。(ゴナドトロピン:性腺刺激ホルモン)
かつて日本での出生比率は0.2%弱であったが、近年は上昇傾向にあり0.4%以上となっている(この上昇分に不妊治療による出生が多分に含まれていると推測される)
不妊治療(体外受精・受精卵(胚)移植、排卵誘発剤)により出生比率が上昇したと考えられる。
双子の両親のうち母親の持つ要因だけが二卵性双胎妊娠の発生に影響を与える。
男性側の精子による影響はない。
人種間で出生比率が大きく異なる(ナイジェリアなど西アフリカに居住しているヨルバ族(出生頻度約6%)のようなアフリカ系血統など)

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