グリム童話 Part.1「わがままな子ども」
グリム童話(Kinder und Hausm醇Brchen)に収録(KHM 117)されている「わがままな子ども」(Das eigensinnige Kind)
なんだか、わけが分からないんだけど、これまた怖いというか人の尊厳が見えてきません。
子どもは物事をまだ知らず、自分一人では生きていけないがゆえ、他者からの自己への愛を確かめるためにわがままを言うものでしょう。
大人になったって、わがままを言っていい度合いを知っているだけで同じようなもんだし。(たまに度合いが非常識で迷惑な人もいますが……)
神罰が下るのではなく、悪魔が災いをもたらしたと言うんなら「そっか?」と微妙に納得できるんですが。
この手が何度も出てくるというのはなにを意図しているのでしょうか?
そして、棒で手を叩くというのはなにを意図しているのでしょうか?
グリム童話「わがままな子ども」KHM 117:
昔、わがままな子供(女の子)がいた。
彼女は母親の言うことを聞かないので、神が彼女をどんな医者でも治せない病気にした。
しばらくして彼女は死んでしまった。
彼女を墓に入れ、土をかぶせたが、彼女の手が土から出てきた。
手を元に戻して再度土をかぶせたが。
手は何度も出てくる。
なので彼女の母親が棒で彼女の手を叩いた。
すると手は地面の中に戻って二度と出てくることはなかった。
イメージ画像について:
わがままな子どもと言えば、世界に名だたる「だだっ子」である彼ははずせませんね。
彼こそ、「たまに度合いが非常識で迷惑な人もいますが……」っていう人ですね。
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