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SQL Server 2008 と SQL Server Compact 3.5の機能、SQLコマンドなどの比較

2009 年 4 月 14 日

SQL Server 2008 と SQL Server Compact 3.5を比較

photo by hwtnv2006

SQL Server 2008(Editionがいくつかありますが、コアエンジンは同じ)と、SQL Server Compact 3.5これらの違いはどこにあるのでしょうか?

機能差があまりなければ、SQL Server 2008を使用して動作するアプリケーションソフトをデータベース接続部分の切り替えのみで、動作させることができます。

SQL Server Compact 3.5の特徴として

  • DLL7つで構成されている
  • XCopyでインストール作業は必要ない
  • 構成ファイルの容量が3MB未満

この3つから考えても、SQL Server 2008と比較した際、いくつもの機能が省略されているものと思われます。なにができて、なにができないのでしょうか?

必須コンポーネント

必須コンポーネントは、SQL Server 2005とSQL Server Compact 3.5を併用するなら、.NET Framework 2.0で構築できますね。

必須コンポーネント
SQL Server 2008 Express SQL Server Compact 3.5

.NET Framework 3.5 SP1

Windows インストーラ 4.5

Windowsデスクトップの場合

.NET Framework 2.0、3.0、3.5 いづれか

Windows Mobile の場合

.NET Compact Framework 2.0 SP2 又は .NET Compact Framework 3.5

動作環境

インストーラの容量がSQL Server Compact 3.5は名前通りのコンパクトですね。

CEやMobileで使用できるデータベースとのことなので当然なのでしょうが、スゴイ・・・

SQL Server 2008 Express 32bit版も、動作環境の下限は一応、低いですね。

メモリに関しては、Express Editionは制限事項として、メモリ最大1GBしか認識しないので最近のパソコンなら、どれでも問題なさそうです。

動作環境
  SQL Server 2008 Express 32bit SQL Server Compact 3.5
プロセッサ

Pentium III 互換プロセッサ以上

最小 : 1.0 GHz 推奨 : 2.0 GHz 以上

 

Windowsデスクトップの場合

.NET Framework 2.0、3.0、3.5 いづれか

Windows Mobile の場合

.NET Compact Framework 2.0 SP2 又は .NET Compact Framework 3.5

OS

Windows XP 32bit(SP2以降) 64bit
Windows Vista 32bit 64bit
Windows Server 2003 32bit(SP2以降) 64bit
Windows Server 2008 32bit(SP2以降) 64bit

Windows XP 32bit(SP2以降) 64bit
Windows Vista 32bit 64bit
Windows Server 2003 32bit(SP1以降) 64bit
Windows Server 2008 32bit(SP2以降) 64bit
Windows CE 4.2、5.0、6.0
Windows Mobile 2003 for Pocket PC、5.0、6.0
メモリ
  • 最小 : SQL Server Express では 256 MB
  • 推奨 : 1,024 MB
 
インストーラの容量

SQL Server 2008 Express 32bit版 68.9 MB
SQL Server 2008 Express with Tools 32bit版 252.6MB
SQL Server Management Studio Express 32bit版 39.9MB

3MB未満

インストーラ

インストール方法
  SQL Server 2008 Express 32bit SQL Server Compact 3.5
セットアップ

セットアップインストーラでのインストールが必須

インストーラ、又はXCopyによるファイルコピーだけでも可能

相違点の比較

ここが知りたい所なのですが、Transact-SQL コマンド、機能、およびデータ型で共通して仕様できるのはどれで、利用できないのはどれなのか?

この差異を事前に分かっていれば、ソフト開発において役にたちそうです。

SQL Server Compact 3.5 、 SQL Server 2008 、SQL Server 2005の相違点の比較
Transact-SQL コマンド、機能、またはデータ型 SQL Server 2008 SQL Server Compact 3.5 SQL Server 2005 可否比較
ALTER TABLE ALTER COLUMN の SET DEFAULT オプション

× ○○×
集計での DISTINCT の使用 (count(distinct) など) × ○×○
集計クエリとグループ化クエリで使用される HAVING 句 (SQL Server Compact) 句に複合式を含める機能 列への単純な参照のみ ○○○※
TOP 句内での WITH TIES と PERCENT の使用 × ○×○
TOP 句に引数として列を指定する機能、および TOP 式の値を整数の範囲内で指定 × ○×○
TOP (SQL Server Compact)(N) の制限 TOP には、0 ~ MAX_INT を指定できます TOP には、0 ~ MAX_BIGINT を指定できます ○○○※
ORDER BY <列番号> ○○○
UPDATE STATISTICS (SQL Server Compact) ON <テーブル名> の構文 ○○○
Merge Upsert × × ○○×
データベース オブジェクト名の、’=’ を使用したエイリアシング × ○×○
データベース オブジェクト名の、’AS’ を使用したエイリアシング ○○○
ALTER TABLE ALTER COLUMN ステートメントを使用した IDENTITY プロパティ (SQL Server Compact) のシードと増分値の変更 × ○○×
real、float、money、および numeric データ型における剰余 × ○×○
集計値式での ntext データ型または image データ型の使用 × ○×○
ORDER BY 句での ntext データ型、image データ型などのラージ オブジェクトの使用 × ○×○
LIKE または IS NULL 述語と共に使用する場合に限り、Ntext データ型と image データ型を WHERE、HAVING、GROUP BY、ON、または IN 句で使用できる機能 × ○×○
ntext 型または image 型の列の変更 × ○×○
複数のクエリを同時に実行する場合は、ステートメントごとに改行文字を入力し、各ステートメントの最後にセミコロンを指定する必要があります。 × ×  
ストアド プロシージャとトリガ × ○×○
ビュー × ○×○
ユーザー定義関数およびフルテキスト × ○×○
Service Broker. × ○×○
SQL 共通言語ランタイム (CLR) 統合 × ○×○
テーブル値パラメータ × ○×○
フィルタ化インデックス × × ○××
空間インデックス × ○×○
利用可能な最小のインデックス値の既定値 × × ×○×
ユーザー定義関数を APPLY 句のデータ ソースにする機能 × ○×○
データの圧縮 × ○×○
SQL Server でデータベースの大文字と小文字を区別する場合に、オブジェクト名 (テーブル名、ビュー名、ストアド プロシージャ名など) でも大文字と小文字を区別する機能 (その場合も、SQL Server Compact ではオブジェクト名の大文字と小文字は区別されません) × ○×○
SQL Server 2008 データ型 : Ordpath、スパース列 × ○×○
SQL Server 2008 データ型 : Date、DateTime2、DateTimeOffset、FileStream、Geography、Geometry、HierarchyID、Time ○○○

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