ビッグスリー
サブプライムローン、リーマンショックなどアメリカ経済を発端とされる、世界的な経済ショックが続いてるなか、ビッグスリーの動向が気になります。
以前、クライスラー社をサーベラス・キャピタル・マネジメントが買収したとき、ハゲタカファンドというか、やばそうな投資ファンドが、どう切り売りするのだろうと思っていました。
日産・ルノー連合との資本提携交渉もあったようですが、GMと合併するラインで一旦、落ち着いたようですね。
ですが、GMは2008年7~9月期の純利益が2500億円の赤字…GM社が、資本市場から買収資金を捻出するのは実質、ムリという現状で、GM・サーベラスは米政府からの合理化費用をあてこんでいるようなのですが、オバマ次期大統領はどういう結論をくだすのでしょうか?
オバマ次期大統領と自動車業界とのパイプは太いらしいのできっと支援することになるのかな?
オバマ氏本人が、自動車業界への支援は「最優先事項」としているらしいですが、GMとクライスラーが合併した際は、合理化による大規模なリストラは避けられないでしょうから、米政府としては頭が痛いところなのでしょうね。
もう一つの、ビッグスリーの一角を担っていたフォードも2008年7~9月期の純利益が125億円の赤字。
フォードは、マツダ株33.4%を保有している、マツダ社の筆頭株主です。
このうち、マツダ株20%を売却する意向らしいですが、売却先について、日本国内の自動車メーカー、インドのタタなど、またまた自動車業界の再編に繋がるのではと、危惧されていましたが、マツダ本体と、関連企業、及びマツダと関係の深い取引先に売却されるようです。
フォードは1979年に経営不振に陥ったマツダに出資し、1996年には筆頭株主となり、マツダの経営権を握りましたが、フォード傘下で約30年近く関係を築いてきたマツダはすっかり、立ち直りました。
今回の33.4%の内、20%を複数の企業へ売却で、フォードの保有率は13.4%となり、第2位の株主の保有率が5.6%なので、20%売却後も、筆頭株主として、あり続ける意向なのでしょう。
関連リンク
自動車業界の勢力図 Part.1
自動車業界の勢力図 Part.2 日本編
自動車業界の勢力図 Part.3 イギリス編
自動車業界の勢力図 Part.4 アメリカ編
クライスラーをサーベラス・キャピタル・マネジメントが買収
サーベラス・キャピタル・マネジメントとは?
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