グリム童話 Part.3「子供たちが屠殺ごっこをした話」
2007 年 5 月 20 日
グリム童話集の「子供たちが屠殺ごっこをした話」(Wie Kinder Schlachtens miteinander gespielt haben)は、あまりの残酷さから、初版のみの収録。
「子供たちが屠殺ごっこをした話」は2話構成です。
1話目の感想:
屠殺屋(とさつや)ごっこってのがスゴイね。
英語だと「butcher」(ブッチャー)なのかな?(地獄突きのアブドーロザ・ブッチャーを思い出す。)
屠殺屋ごっこをする子どもたちに輪をかけて、裁判官の迷裁きが映えます。
無邪気な子どもが罪の意識もなく屠殺屋ごっこによって”豚”役を殺害し、
無邪気な子どもですから笑いながら林檎を選んだのだとすれば、
「無邪気」そこにはとんでもないモノが潜んでいるといったとこでしょうか?
もしかしたら、この裁判官は子どもたちが罪を認識しているのか?責任能力はあるのか?
という点を「金貨」と「林檎」で判断したのかもしれませんね。
そうであれば、迷裁きではなく、ナイスな裁きだったのか?